長期アニメ原状復帰の法則

長期アニメとバネの関連性についての考察

サザエさんやドラえもんのような長期継続アニメには、バネやゴムと同様の性質を持つことが、最近の研究で分かってきました。

端的には、「強い外力によりその状態が歪められると、元の状態に戻ろうとする」性質があるということなのです。今回は、その「長期アニメ現状回帰の法則」について考察を深めていくことにしましょう。

おさらい:バネの弾性力について

バネの復元力は、バネ定数kを用いて、以下の式で表されます。

 F = – kx

これが何を指しているかというと、「遠くまで引っ張れば引っ張るほど、より強い復元力が働く」ということです。物理学の初歩の初歩で学ぶ内容ですね。

長期アニメの原状復帰力についての応用

長期アニメについても、同様に「元の状態に戻ろうとする」力が大きく働きます。

例えば、「カツオが犬を飼いたがる」という展開になったとき、その願いが叶えられることは100%ありません。なぜなら、次週以降にも影響が出る設定の変更になってしまうからです。

長期アニメは、基本設定の変更を非常に嫌がります。

参考に、全国の波平ニストには常識と言われる神回、「全自動卵割り機」の回を見ていくことにしましょう。

ここでは、波平が買ってきた全自動卵割り機について、ノリスケがその事実を知らずに「あんなものを買う人の気が知れない」という暴言を放ちます(厳密には暴言ではありません。コレ以上に無い正論です)。

100人中100人が正しいと言うであろうノリスケのこの正論に対し、事もあろうに波平は激怒します

「この、ハゲーーーーー!!!!!!」

・・・失礼。これは別の人でした。波平自身がハゲなのにそんなことを言うわけがありません。

それは置いておいて、波平はこの事件をキッカケにノリスケを出入り禁止に処するのです。なんて横暴な。

しかし、なんと、その数分後には出入り禁止が解けてしまっているのです。なんという変わり身の速さ。でもこれには、理由があるのです。

制作側が基本設定変更を忘れるという危険性

そう、ノリスケの出入り禁止を解除しないまま話が終わってしまうと、「ノリスケが出入り禁止になっている」という事実が基本設定が追加されてしまうのです。

それを忘れたまま、次の回でノリスケが磯野家に来ていたら・・・?おかしなことになってしまいます。これを避けるために、設定を元に戻すということを常に行っているのです。

式にするとどうなるか

では、これを力学で証明してみることにしましょう。

設定から離れれば離れるほど、急いで元の状態に戻す必要があります。その為、設定からの離れ度合いをxと置くと、サザエさん係数sを用いて以下の式で表されるはずです。

 F = – sx

おお!バネの公式と同じものが出てきました。しかし、付加要素が必要です。それは、「話が終わるまでに、必ず元の状態に戻っている」という基本法則があるからです。

すなわち、残り放送時間をTと置き、運動方程式を立てて解いていくと、

 α(t) = – sx(t) / m 

 v(t) = ∫αdt = – (s/m)∫x(t)dt + v0

 X(t) = v0t – (s/m)∫x(t)dt^2 + x0

が成立することになります。v0 = 0であることから、以下の解が出てきます。

  (s/m)∫[t:0→T]x(t)dt^2 = x0  (x0は設定のズレ度)

・・・もう無理。限界。もうやだ。意味分からん。

てか、そんな式無いしな!!!!

・・・ということで、投げっぱなしの記事でした。

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